以前、大型トレーラーで長距離ドライバーをしていた時の経験から、ザクっと導き出された目的地までの所要時間の計算方法です。
旅先などで目的地まで、高速道路を使わずに下道で行ったらどの位時間がかかるのだろう?とか思った事はないですか?
高速代節約目的や、下道で街並みを見ながらのんびりドライブがしてみたい時。
事故渋滞や工事渋滞の際に、高速道を降りて一般道へ迂回したほうが早いのか?等 。用途は様々です。
地元の慣れたエリアだと、容易に計算はできると思いますが、ロングドライブで土地勘のない場所に行った際に役立ててみてください。
高速道の時間は大体平均時速と距離でわかると思いますので省きます。
簡単に言うと、一般道で行った場合の所要時間は、高速道路の所要時間の2倍です。
大阪から横浜の大黒埠頭まで全線高速で行くと6時間かかります。
それをフルベタ(全下道)で行くとキッチリ12時間かかります。
愛知県 岡崎~音羽蒲郡
高速 7分
フルベタ 14分
大阪 吹田~竜王
高速 50分
フルベタ 100分
などなど
大前提として人やエリアによって、多少の誤差や例外はあると思います。
しかし300キロ超えのロングドライブには、比較的有効です。
定期的に都市部の渋滞区間に遭遇しても、その後空いている田舎道があったり、バイパスになっていたりでプラマイゼロになるため、キッチリこの計算式があてはまります。
急ぎの荷物を運ぶ時に、経験値の低い荷主に当たると最悪です。JARTICジャティックの交通情報を監視して、渋滞が発生している箇所を見つけると下道に降りてくれ!と指示がきます。
私は計算上このまま高速乗っている方が早いと判断していたのですが、荷主様の指示なので下道におります。
が案の定、そんな感じで下道に降りてくる車はたくさんいます、そのため下道も通常の所要時間より多めにかかります。結果到着時間も遅くなるなんて事がよくあります。
仮に本線上で5分間停車したとしても、下道で信号に数回捕まれば、結局合計5分くらいは停車している計算になります。
自然渋滞や軽微な工事渋滞の場合は確実にそのまま高速に乗っているほうが早いです。
例えば、見知らぬ土地で通常高速所要時間が5分の区間が、◯◯インターまで渋滞20分と出ていたとします。
通常一般道所要時間が高速の2倍の10分。
他車さんが沢山降りてき通常よりも混むのを想定して、プラス5分足したとしても、15分で◯◯インターに辿り着けます。
一般道も、他車さんが降りてきた事による渋滞は、通常時の1.5倍位で見積もっておくといいでしょう。
事故渋滞の場合は発生時刻、事故の規模によって判断しなければなりません。
ヤリたて事故は判断が難しいです。しょうもない事故ならすぐに流れだしますが、重大事故の場合は、救出作業・事故検分・片ずけ・復旧工事など数時間足止めされる事になります。
通行止めにナルのかナラないのか、早めに判断し通行止めになりそうなら、遥か手前のインターで降り、進路を変更して大きく迂回しなければなりません。
通行止めになってからでは、インター付近の一般道は大渋滞で動きません。旅先でそんな事になったら台無しです。
「パパトイレ~!腹減った~!まだ着かへんの?」 予定がくるい、段々不機嫌になってくる嫁。そんなマンガのような光景がひろがります。
トラックドライバー同士は独自ネットワークを使えば、必ず誰かは反対車線を走っているので、事故の状況もレポートが貰えます。
最近ではSNSでレポートをUPしてくれてる人もいるので活用してください。
昔はよく、そうゆう判断に困った時はトラックの後ろに付いていけばイイなんて言われてましたが、間違いです。
付いて行ったら途中で、物流センターに入られたり、そこが会社だったりします。
あと、トラックに乗ってまだ3日目です、みたいな新人ドライバーがいたり、判断を誤ってしまったドライバーも沢山います。
長距離運行で毎日、同じような道を走っていると、トラックの特徴や会社名などを見れば、迂回降りなのか、目的地降りなのか大体わかるようになってきます。
あの会社は◯◯の荷物を運んでいるから、東京まで行くな~とか、あのトラックは沼津に得意先が有るから目的地降りだな~とか。
もうひとつ、関西地方に住んでいる方はいつも迷うと思いますが、京滋バイパスで行くのか、そのまま名神で行くのか。
以前2台のトラックで、どちらが早いか測った事があります。
フラットな条件下では、わずかに名神の方が早かったです。
しかし、上り線と下り線では、あの長い上り坂の関係で重量によってルートを選んだりします。
そして私の勝手な見解ですが、名神ルート50分 京滋バイパスルート45分て、変動する所要時間が出てますよね、あれは確実に裏をかいた方が走り易いです。
あれは間違いなくNEXCOの交通量調整の誘導です。
素直じゃない私はNEXCOの行って欲しい方には行きません。
名神50分、京滋45分なら、名神で行きましょう。
瀬田東ジャンクションでも、乗用車が京滋バイパスになだれ込むのを尻目に、名神に突っ込むトラック達とゆう光景もよくみます。
あとは、関西人にとって永遠のテーマ、休日の宝塚渋滞。
抜本的な成功法はありませんが、運がよければ回避できる、この計算式を利用し、状況に応じた魔法の行き方ならありますが、さすがにココでは言えません。
よく知人と加西SA待ち合わせで、アッチ方面にいきます。
知人は宝塚混むから早めに出発した!と早朝にメールがきます、しかし私はそのメールで起床して、了解すぐ出るわ!と返信をして2度寝をしてから準備を始めます。そして魔法の行き方で向かいます。
そして、ほぼ同時に加西SAに到着します。
そして、こう言います。「ゴメンごめん、だいぶ待ったんちゃう!?」。
本線上で遠目に知人の車の後ろ姿を見ていたクセに、そんな事をついつい言ってしまいます。
そんなテキトーな人間の提案する、この計算法なのであまり信用しないほうが良いと思いますが、迷った時に瞬時に判断する材料のひとつとして、ご利用下さい。